佐賀城下(構口〜柳町)
佐賀城下を通る長崎街道は東の構口から西の高橋まで、何回も直角の曲がり角があり、さらには特徴とも言えるのこぎり型の道並を形成しています。
これはスムーズな通行よりも、防戦と防諜を優先して設計されたためだと言われています。『平和呆け・産業最優先』思考の現代人にとってはにわかには信じがたいですが、
江戸時代の初めごろはまだ戦国の残り香があり、物流に関しても当時は水運が主だったので問題なかったのでしょう。
写真中央に見えるのが思案橋です。この橋の上流(写真左側)の芦町は歓楽街で、下流(右側)の今宿町には遊郭がありました。
そのため旅人はこの橋の上で『行こうか、戻ろうか』思案したといいます。